世の中教育

男性:昭和34年4月1日以降、女性:昭和36年4月1日以降に生まれた方は、将来の公的年金は満65歳〜しか受給できません。

今やっとのことで年金問題が色々なところで盛んに取り上げられています。個人的に、そしてFPとしても、単純に年金の問題を解決するには、
若い世代が、年金を受給するシルバー世代の年金をまかなうという「賦課方式」を、自分の年金は自分でまかなうという「積み立て方式」に変える以外にはないと思っていますが、

今の年金のシステムで果たして、この少子化の時代に、将来本当に年金は貰える事が出来るのでしょうか。

全く貰えなくなるということは、国の社会福祉の観点からは有り得ないとは思います。がしかし…

大企業や銀行が簡単に倒産する時代、単にイイ学校を出てイイ会社に入りさえすれば、あとは会社が面倒をみてくれた時代は…
とっくに終わってしまいました。(収入の右肩上がり時代の終焉)

東大を出ようが地方の名も無い大学を出ようが、社会に出て仕事を始めれば「実力のみ」を問われ、出来なければ去っていくしかないという現実になってしまった世の中…、

収入は、良くて平行曲線、下手をすれば下がっていくという現実の社会構造になってしまった日本の…、


            私たちの子どもたちやその次以降の世代は、明らかに経済破綻する人が増え続けます。


65歳でやっと年金が貰える年齢になったとして、それでもなお、人はほとんどが80歳以上まで生きますが、
実に15年以上もあるのです

仕事をリタイアしているのに収入は少ない年金頼み…。

月々30万円の生活費がかかるとして、30万円×12ヶ月×15年としても、ざっと5400万円もの資金が必要なんですね。

少ない年金や、仮に…、仮に退職金が「あった」としても、いったいいくらの資金を持っていないといけないのでしょうか。


支出は減らない(むしろ増える)のに収入は増えない。時代が完全に変わってしまったそんな中…、
子どもたちは今までと同じように…型にはまった国語・算数・理科・社会という教育で、まともに生きていくことが出来るでしょうか?

若者が成人して、社会人として信用もつくと、
高い金額のものを買いたいと思った際には、「クレジットやローン」という社会のシステムが助けてくれたりすることになります。
しかし、その仕組みも知らないまま(知らされないまま)大人になってしまい、そして生きていくのですが…。


銀行やクレジット会社やサラ金やまち金の違いも知らないまま…
「金利」の「高低」や「上手な借り方」もよく分からないままに、平気でATMで簡単に借りてしまったりしてしまうのです。
多くは29%なにがしの金利で、しかもリボルビンクという元本が仲々減らないシステムで借らされてしまっている現実など…。

昨今は、大学がFPの重要性を認識し、FP授業的な科目を履修出来るようにはなってきていますが、あくまでも自主性あっての事…。
殆どの学生が就職してから、初めての世界として広がってきます。とにかく仕事に慣れる日々、とにかく会社に慣れる日々を過ごし始めた矢先に、金融商品のことを全く分かっていない段階で…、そもそも「金融商品や保険商品のコト」なんて具体的に習った事はないのに、眼の前に突きつけられます。

それぞれの仕組みも知らないうちに…、名前だけ聞いた事がある…程度で、
いつの間にか中身を全く理解しないままで、あるいは知ったかぶりだけしていたりして…(これは実際私がそうでした)、
仕事上で出てくる…、「米国ナスダックが下落した影響から為替に波及し、日経平均がどうのこうの」 という株式市場のことなど、
そんなこと真剣に教えて貰ったこともないぞ?という言葉が、知っていて当然の如く当たり前に飛び交うのです。

それこそ、金融や経済のことをよく知らないまま、
いきなり社会人デビューとともに経済や金融の専門用語が行き交うのです。
殆どの人が、社会に出てから、世の中の常識を勉強し始めていくしかないのです。
そう…、
今まで勉強してきたことは全く社会で使うことなく…。

簡単にお金も借りれる時代です。まさに、「借り入れ金利」の仕組みや怖さも知らないままにATM画面で手軽に借りれてしまいます。
既に携帯電話でスマホでどこにも行かずにお金が借りられるようになってしまう時代になりました。

悲惨な話しはたくさんありますが、

子どものうちから、世の中のお金に関することを「情報」として知っていかなければ…
上手に活用する方法を憶えていかなかれば…
子ども自身だけでなく、親が泣くこともあるんです。

お金は私たちが生きていく上で、必ず関わっていくものです。
衣食住にとって必要なだけではなく、何をするにも生きるということにはお金がつきまといます
人の在り方や、生き方に大きく影響を与えます


資源が有限であるように、時間やお金も当然ながら有限です。
健全な金銭感覚、前向きな投資感覚(お金を増やす)、前向きな労働観・モノを大切にする心を育てていかなくてはなりません。
今のうちから、子どものうちから少しずつでも子どもに金銭教育をしていかなければ、子どもたちはとんでもないことになってしまうでしょう。


運がよく、親がそれを子どもに実践してくれていたおかげで成長した子どもたちは「良かったぁ」と思い、そうでない親から育ってしまう子どもたちは…。

まさにサバイバルな世の中に益々なっていくからこそ、子どもたちに社会の仕組み、経済の仕組み、お金の仕組み、お金を動かすシステムの仕組み、税金や法律も含め、子どものうちから養っていくべき時代になってしまったのです。

気づき、やり始めることが大切です


わたくし赤松 祐は、自己管理だけでなく、行政が支援してやることは絶対に欠かせないという思いから、学校の授業の中に「金銭教育」を含めた、「世の中科」を導入したいという思いがあります。

がしかし、教育はやはり学校任せではいけません。より早くより深く学んだものが「生き残る」のですから、親がまず、実践していくことが必要なんです。

同時に、親自身もプロではない限り、お金のことは案外素人ですから、親も一緒に子ども以上に学ぶ姿勢が必要でしょう。

子どもと親の人生のキャリアプランニングを始めましょう。

家計から見た世の中の経済を理解し、「働く」ということ、そして「お金を得る」ということをしっかりお話しましょう。

子どもたちが大人になったとき、より上手く生きていくためのスキルとして捉えていきましょう。

FP赤松の家ではこうしている!

我が家では、小学校4年生の頃より、毎月のおこづかいを父親である私が渡しています。

父親が渡すメリットとして…、
我が家の場合は、私がPTAの会長をしていることから家内よりも学校のことには詳しいことから、結構子どもの様子は理解していますし、もちろん子どもと会話もしておりますが、
そうは言っても、仕事で出ることが多い私としては、どうしても日中の子どもの様子は仲々分からないことが多いのが実情です。
我が家でもこうですから、
殆どのご家庭の父親は、子どもさんのことって、かなり分からない事が多いのではないでしょうか?

そこで、どうしても子どもさんとの会話が少ないことを、
この、
おこづかいを父親が渡すということで、「そこに会話が生まれるのです。」

しかも、おこづかいの額を決めたりすることで、当然奥様との会話が必要になってきますので、
夫婦間の会話も自然と発生し、
なおかつ、子どもの日常のことをも夫婦が互いに話し合いが出来ることからも、奥様が「わたしばっかり…」と思う気持ちが和らぐことにつながります。
当然ながら夫婦間の関係も良い好循環となることが期待できます。

夫婦が会話をすることで、夫婦の夫婦としての良好な関係は、家庭に笑顔をつくり、笑顔がある家庭は子どもも笑顔になるはずです。



おこづかいは、「給料制」にしています。

基本手当○○○円
があり、お手伝い手当勉強手当生活態度手当、そして特別手当とあり、きちんと給与明細のように「おこづかい明細書」を記載して渡しています。

子どもが特別手当などが付くことで「頑張れば増えるんだ」という気持ちを養っています。つまり、大人の世界で言う「出来高報酬」のようなものですね。
反面、マイナスも当然ながら付けます。今月は「生活態度が悪い」ということでマイナス100円といった感じです。

努力しなければ…しなければいけないことをしなかったら、当然マイナスもあるんだということで、世の中は厳しいんだよということも教えているのです。

毎月、「おこづかい収支表(おこづかい帳)」を付けさせます。

ただ、おこづかいを渡すだけではいけません。毎月の、「入ったお金、出たお金」を、きちんと書くことで本人に「使いすぎてしまった」とか、
「我慢しなければ蓄えが減ってしまう」ということを養っていきます。


おこづかい収支表(おこづかい帳)を提出することを条件に翌月のおこづかいを支給します。

翌月のおこづかいを渡すにあたり、前月の収支表を提出させることを条件にすることで、きちんと記入を「し続ける」という習慣を憶えさせます。
しかも、それを私が見ることで、収支のチェック機能が働きます。

つまり、大人の世界で言う、営業報告書みたいなもので、社長がチェックをしているようなものですね(笑)


このようなことを子どものうちから出来る範囲で、少しずつ教えていくことが大切なのです。
思わぬ効用。

このように、毎月のおこづかいを欲しいと言われるままに買い与えるのではなく、
きちんと決まった額を渡し自覚させることを行った結果、

それまで、私も「娘かわいさ」についつい買っていたお土産などを買わなくなりましたし、買って欲しいと言われても、「自分のおこづかいで買いなさい」とはっきり言えるようになります。

お母さんだと言える一言が、「父親と娘」の関係など、「ついつい」がありますので、お父さんにも良い結果につながるでしょう。
おこづかいの額はいくら?
一般的に、毎月のおこづかい額は、
小学校6年生で、1日50円×日数=1500円程度ではないでしょうか。
ズバリ、
正解はありません。

子どもさんの将来のことを考え、お金のありがたさ、親のありがたさを養うことが大切ですので、
○○ちゃん家はいくらだとか、よその家と比較する必要は全くありません。

ご自分のお宅の家計で許せる範囲で、しかも子どもさんに過度に贅沢にならない程度で決めればいいのです。

よそはよそ!うちはうち!でいいのです。

赤松家では、5年生当時の1年間は基本給500円+各種手当でしたが、平均すると800円程度でした。
むしろ少ない方です。
6年生になり、本人の自覚と努力、そして何といっても「やる気」を引き出す目的で、基本給を1000円にしました。
通知表も大変よく、学習の成果も1年間で大変向上しましたので、
特別手当を付け、1500円のおこづかい(給料)を初月の4月度に支給しましたが、
本人の喜び様と、やる気は、丁度「春休み」でぼ〜っと遊びがちな時期にマッチし、生活に多少の緊張感も出たようです。

このように、1500円でも1日50円です。しかもマイナス分が当然出てくる^^;ので、平均すると、おそらく1200〜1300円程度でしょうから、それでも少ない方かもしれません。

人は、あればあるだけ使い、逆に、少なければあるだけのお金で生活するものです。
子どもも同じで、過度におこづかいをあげると、その分だけ使ってしまいます。
きっと5000円渡せば5000円使ってしまうものです。1000円なら1000円でやりくりするんです。

子どものうちは、「計画的に」使うことを学ぶことが大切なんです。
熊本おこづかい会議
参画しております「消費者教育NPO法人お金の学校くまもと」企画のもと、熊本県と県金融広報委員会が主催して、去る平成17年2月20日(日曜)に、第1回が鶴屋東館県民交流館パレアホール9F会議室1・2で行われました。

父親としてプロのFPとして「我が家ではこうやっている」という講演とツールの展示を行ってきました。
(12月にも第2回熊本おこづかい会議開催)
おこづかい会議の掲載記事
  
FP赤松家の「おこづかい袋」「明細書」「収支表」
これが好評でワザワザカメラ持参で来られ写真に撮影して帰られる方が何人もおられました。
    
給与袋(おこづかい袋) 給与(おこづかい)明細書
給与(おこづかい)明細書 おこづかい収支表(おこづかい帳)
金銭教育についての講師・講演しています
講師・講演 内容
         
金銭教育に関する情報の提供
行政や自治体、金融機関などが主催するセミナーへの講師派遣を通じて 金銭教育に関する情報の提供を行います。
金銭教育に関する原稿・書籍の執筆を行います
学校における総合学習の支援
小学校、中学校、高校、大学に講師として伺います。
教員研修や、PTAによる講習会などに、講師として伺います。
小・中・高校・大学・PTAや子ども会などに「マネー教育」やキャリアアップの講師
  児童・生徒向け講座
●「賢い消費者になるために」
●「ヤミ金や悪徳商法からの護身術」
●「10代から学ぶ、大人になって役に立つお金の知識」
●「小学生のためのお金と賢く付き合う方法」
●「中学生のためのお金と賢く付き合う方法」

●「高校生のためのお金と賢く付き合う方法」
●「金融に関する消費者教育」  など
  親子・夫婦・親・教師・PTA・子ども会向け講座
●「金銭教育はしつけ!」
●「カード社会と子どもの現状」
●子育てに夫を参加させる方法〜夫が子どもに関心を持つと夫婦仲も良くなる〜
●子育ては親育て!
●一人の父親は百人の教師に勝る〜父親力を磨こう〜